ギャンブルから「行動経済学」を通して投資心理を学ぶ最適本。「カイジから経済を学べ」

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「カイジから経済を学べ」(丹羽由一著)は、カイジのギャンブルを通して、人はいつも理屈通りパーフェクトな選択をするわけでなく、気持ちによって不合理な選択をすることがある事を心理学の観点から経済をとらえた、「行動経済学」を用いて解説している秀逸本です。

「カイジってだれ?」って方に簡単に説明しておくと、「カイジ」は福本伸行の劇画の主人公で借金を抱えてギャンブルに人生を掛ける若者です。

知ってる人には「限定ジャンケン」「Eカード」「地下チンチロリン」などお馴染みでしょう。

カイジの行動から「行動経済学」の「囚人のパラドックス」「プロスぺクト理論」を解説

この「カイジから経済を学べ」(丹羽由一著)では、「カイジ」の行った「限定ジャンケン」では、「行動経済学」で言う「ゲーム理論」における「囚人のパラドックス」の解説している。

また、「Eカード」の勝負では、投資の場面では頻繁に遭遇する「プロスペクト理論」を用いて解説しています。

*「限定ジャンケン」(各人がグー、チョキ、パーのカードをそれぞれ4枚ずつ持ち、制限時間内に12回の勝負をして、勝ち数を負け数以上にするゲーム。)

◆「囚人のパラドックス」(簡単には、自分だけがやれば儲かるが、相手もすると両方とも得をしない。)

*「Eカード」(片方が皇帝1枚+市民4枚、もう片方は市民4枚+奴隷1枚で1枚ずつジャンケンの要領で勝負するゲーム。皇帝は市民に勝ち、市民は奴隷に勝ち、奴隷は皇帝に勝つ。皇帝を持つ側が圧倒的に有利。)

◆「プロスペクト理論」(人間は利益の最大化より、損失の最小化を選択する傾向がある。)

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「行動経済学」は、人間の「不合理な選択」を解説

「行動経済学」は、今までの経済学が「合理的な選択」が前提であったのに対し、人間の行動には感情的な「不合理な選択」によって行われる経済活動を心理学の観点からとらえた経済学です。

私たちが為替取引や株取引などの投資活動を行う場合、この「行動経済学」は、場面、場面での心理状態を把握するのに非常に役立ちます。

「自分だけは間違わないようにしよう!」と思うけど、みんな間違える。

ただし、自分の心理状態が分かったとしても、コントロールは難しいです。

「あ~!こうなると分かっていたのに~!」「次は、間違わないようにしよう!」って、何回も同じことの繰り返しです。

「間違うべくして間違った!」大抵は後悔、ばっかりです。

だから、そんな時は、コントロールするのでなく、「あっ!今はこんな精神状態なんだなあ~!」と、その時々の心理状態と冷静に付き合うことが大切だなとこの本を読んで改めて思いました。

「カイジ語録」は、投資家心理のバイブル

「福本伸行」の劇画は、読み物としても(アニメもあります。)秀逸で引き込まれます。みなさんもぜひ一度、ご覧になってください。投資心理の参考になること請け合いです。

「カイジ語録」

運・勘・人に頼る勝負はやめだ…そういうノータリンな振る舞いはもうやめ…自分の頭で考え…勝つべくして勝つ…。(賭博黙示録カイジ1巻)

奇跡なんて望むな!「勝つ」ってことは…そんな神頼みなんかじゃなく…具体的な勝算の彼方にある…現実だ…!勝つべくして勝つ…!(賭博破戒録カイジ 7巻)

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「カイジから経済を学べ」の目次

  • Scene1.「席はあと2つ」「いま埋まった」・・・・・限定商品のワナ
  • Scene2.落ち目の逆に張る・・・・・・・・・・・追随行動のワナ
  • Scene3.グー・チョキ・パーを同数に・・・・・・合理性偏重のワナ
  • Scene4.星1つで200万円は高い・・・・・・・アンカリングのワナ
  • Scene5.グーの買占めvsパーの買占め・・・・・・囚人のパラドックスのワナ
  • Scene6.「600万円出すから勝負してくれ」・・・・・現状維持バイアスのワナ
  • Scene7.カイジ1人を救うか 5人を救うか・・・道徳的ジレンマのワナ
  • Scene8.2000万円の受取りに命を懸けるか?・・・保有効果のワナ
  • Scene9.耳への器具と腕時計・・・・・・・・・・デフォルトバイアスのワナ
  • Scene10.大負けのあとどこまで退くか・・・・・・松竹梅のワナ
  • Scene11.先出しと後出しで変わるか?・・・・・・・順序効果のワナ
  • Scene12.カイジ4枚目まで奴隷を出せず・・・・・先送りのワナ
  • Scene13.利根川3枚目まで皇帝を出せず・・・・・プロスぺクト理論のワナ
  • Scene14.チンチロ3連勝か そろそろ落ち目か・・平均値回帰のワナ
  • Scene15.大負けのあとの小勝ちは嬉しい?・・・・後悔回避のワナ
  • Scene16.2000万円吸い取られさらに3000万円・・後悔回避のワナ
  • Scene17.ついに残金600万円も突っ込む・・・・・コンコルドの誤謬のワナ
  • Scene18.出るわけないのになぜ?何かある?・・・認知的不協和のワナ
  • Scene19.今日のクギはゲージで締めたのに・・・・フレーミングのワナ
  • Scene20.坂崎大騒動の目的は?・・・・・・・・・確証バイアスのワナ
  • Scene21.なぜクルーンの傾きが逆なのか?・・・・前提変更のワナ
  • Scene22.三倍満を恐れて倍満振込み・・・・・・・危険回避のワナ
  • Scene23.カイジの不運は3度は続かない?・・・・ギャンブラーの誤謬のワナ
  • Scene24.裏切られたら損得関係なく仕返し・・・・報復ゲームのワナ
  • Scene25.一筒、七索に白が加わると?・・・・・・選好の逆転のワナ
  • Scene26.中、發と打つか一萬、一萬か?・・・・・無料効果のワナ
  • Scene27.安全そうな三索か、二萬の対子落しか?・ピークエンドのワナ
  • Scene28.混一5面待ちか、凡用の3面待ちか?・・ヒューリスティックのワナ
  • Scene29.ここで終わらせれば・・・・・・・・・・攻撃的守備のワナ
  • Scene30.「100%じゃないんだ!」・・・・・・・・確実効果のワナ

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