今は「ネットバンキング」を利用しないと、いつでも利用できる振込み処理や証券会社口座への即時入金などの便利な機能が利用できない!
最近では60代の年金世代でもネットバンキングを利用している人が増えてはいるが、未だに、窓口やATMで振込みを行っている人が多くいます。
60代の年金世代は、とかく「ネットバンキングは、パソコンの操作が分からない」とか「ネットバンキングは、セキュリティが心配」とか色々な理由をつけて、未だに利用することを避けている人が多いようですが、時代の流れからするとこれからは60代の年金世代といえども、ネットバンキングを積極的に活用することが日常生活で必要不可欠になります。
「ネットバンキング」は、「フィンテック」の最初の一歩!
お金は、数字に「円」とか「ドル」とか「ユーロ」とかの記号がついているだけです。
だから、お金は、ネット上を自由に飛び回ってどこへでも行けますし、不正アクセスなどでどこへでも行ってしまいます。
今後、仮想通貨の「ブロックチェーン」の利用が一般的になれば、フィンテック(ITと金融業を結び付けた新しい金融サービス)が金融業の主流になることは間違いありません。
「ネットバンキング」は、「フィンテック」の最初の一歩と言えます。だから、セキュリティ対策を十分行い、今から積極的に「ネットバンキング」を活用して行きたいものです。
インターネットバンキング利用のメリット
- ATMでの出金手数料がかからない。(月末の残高が一定額あるなど条件あり。)
- 振込み手数料が安い。(窓口、ATMより手数料が安い。)
- わざわざ銀行の窓口やATMに並ばなくてもいい。(月末などは銀行のATMは長蛇の列に並ぶ必要がない。)
- 振込み日時が指定できる。(夜中でも振込みの手続きができる。)
- スマホを利用すれば、いつでもどこででも振込み手続きができる。
インターネットバンキング利用のデメリット
ネットバンキングを利用する上で、下記のようなデメリットも把握しておく必要があります。
- ID・パスワードを忘れると本人でも利用できない。
(60代の年金世代の一番の懸念が、ID・パスワードを忘れてしまうことかもしれません。ID・パスワードを忘れると、電話で問い合わせたりID・パスワードを再申請したり手続きが面倒になります。)
- セキュリティをしっかりしておかないと、不正引き出しなどの恐れがある。
(個人の預金は不正引き出しがあっても全額補償されますが、下記のようなセキュリティ対策はしっかりしておく必要があります。)
- パソコンを最新のウィルス対策ソフトを導入しておく
- 不審なメールを開かない
- 公式サイトを確認してログインする
- パスワードを生年月日など推測されやすい番号にしない
- パスワードを他人に知らせない
上記のようなセキュリティ対策をしっかりしておけば、ネットバンキングは便利なツールなので上手く利用したいものです。
最近の銀行は「ワンタイムパスワード」や「オートロックサービス」などの不正防止対策が進んでいる。
最近は多くの銀行が、口座にログインする際や振込みの際にID・パスワード以外に「ワンタイムパスワード」が必要になっています。「ワンタイムパスワード」は、短い時間(だいたい1分程度)で6桁程度の番号が変わって一回限り有効なパスワードです。
また、「オートロックサービス」とは、1日の出金の回数を指定してそれ以上の出金ができなくなるものです。出金予定のない日は、ロックを解除しなければ仮に不正にログインされても出金できないシステムです。
主なネットバンキングのセキュリティ概要
- 本人認証手段にワンタイムパスワード採用
- 128bit SSLの暗号通信方式を採用(現時点で解読が困難と言われている暗号通信方式)
- 自動終了方式を採用(一定時間以上パソコンを操作しないと、自動的にシステムを終了する方式)
- インターネット専用の暗証の設定が可能(電話やモバイルとは別にインターネット専用の暗証番号を設定できる)
- ワンタイムパスワード採用
- ウィルス対策ソフト「Rapport(ラポート)」(インターネットバンキングを狙ったウィルスを検知・駆除するPC用ウィルス対策ソフトで、IBMにより開発・提供)
- 「クラウドダイレクト」の採用(「クラウドダイレクト」から三菱東京UFJダイレクトを利用するとウィルスによる画面の改ざんが困難になり安全に利用できる)
- ワンタイムパスワード採用
- 邦銀初の「トランザクション認証」採用(「登録先以外への振込み」時にワンタイムパスワードと振込先口座番号を紐づけして指定した振込先であるか確認する認証方式で口座情報を書き換えることを防止できる)
- 「2015年度MCPC award」セキュリティ委員会特別賞受賞(*MCPC:モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)
- トークン(ワンタイムパスワード生成機)によるワンタイムパスワード認証
- メールによるワンタイムパスワード認証(メールアドレスに送信されたワンタイムパスワードを取引確認時に入力)
- 不正送金対策ソフト「PhishWall(フィッシュウォール)プレミアム」(暗証番号・合言葉等を詐取する攻撃を検知した際に、警告画面を表示)
- 盗聴防止・フィッシング(ウィルス)・スパイウェア対策(そっくりな偽サイトに誘導し、ログイン情報を不正に取得しようとするフィッシングサイトに対し、EMCジャパンが提供する、フィッシングサイト閉鎖サービス「RSA FraudAction」を採用)
- 不正ログイン・不正取引対策(複数パスワード採用、登録端末チェック、登録のない端末は合言葉の入力要求)
- 万が一の不正利用を最小限に防ぐ機能(前回ログイン日時の表示、取引結果通知メール)
- 不正アクセス防止(24時間365日の常時アクセス監視)
- フィッシングサイト閉鎖サービスの導入
- ウェブサイトの運営者が実在しているかどうかを認証して発行される「EV SSL証明書」採用
- 送信メールに口座保有者の名前を表示
- 一定時間経過後の自動ログオフ機能や取引き時のメール送信などのなりすまし防止
- 合言葉認証、ワンタイム認証、IP制限サービス、モバイルアクセス制限、セキュリティカード認証、取引通知メール
- セキュリティボード採用(英数字を別の英数字に1対1対応させた表に従い、対応後の英数字を入力)
- ATM出金制限(ATMから預金を引き出す場合の地域、時間、限度額などを設定)

- ソフトウェアキーボードの表示(各種パスワード、暗証番号などの入力時に、ソフトウェアのキーボードを画面上に表示することで、キーボードの操作履歴が残らない)
- 防災対策センター設置(防災時に他の運用センターを別途設置)
- 合言葉認証、ワンタイム認証、自動ログアウト機能、取引通知メール、前回ログイン表示、複数の暗証番号設定など
インタネットバンキングは、今やほとんどの銀行で利用することができますので、自分にあったサービスが可能なネットバンキングで口座を開いて便利な機能を積極的に利用しましょう。