60代の年金生活者の起業は、考え方次第でハードルが低い!
一般的に起業しようと思うと、投資資金が何千万円も必要だと思われがちです。
実際、蕎麦屋や手作りパン屋を開店しようと思うと店舗費用に何千万円も必要になることは、当たり前です。
そう考えると、起業はものすごくハードルが高いものになります。
しかしながら、60代の年金生活者が起業する場合は、ちょっと事情が変わってきます。
なぜなら、60代の年金生活者は、年金が定期的に支給され、少ないながらも年金という定期収入があることです。
一般人が起業した場合、上手く行かなかった場合は即、生活できなくなってしまいますが、60代の年金生活者が起業した場合は、ある意味そんな悲壮感を持たなくても起業できます。
起業するのにそんなにお金をかけなければ、もし失敗した場合でも収入が「ゼロ」になってしまうことは無いからです。
最低でも年金収入は、確保できることになります。
「もし失敗しても、少しの蓄えと年金があればなんとか生活できる」と考えられれば、60代の年金生活者の起業は、そんなにハードルは高くありません。
ただし、下記のような注意すべきことがあります。
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ロマンだけで起業しない
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借金してまで起業しない。
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自分の知らないことで起業しない。
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「一生懸命やれば必ず成功する」と考えない。
ロマンだけで起業しない。
今までサラリーマンで働いていた人が、定年を機に以前からどうしてもやりたかった店を持った場合、自分の思い入れが強すぎてお客や好みを考えない店づくりをしてしまう場合があります。
例えば、自分の思いだけでペンションを運営しても、需要予測やマーケティングを考えないと、結局、知り合いがつきあいで利用するだけの施設になってしまうのが落ちです。
借金してまで起業しない。
定年になってある程度まとまった退職金が手元に入ると、気が大きくなって退職金を元手になにかしたいと思う人も多いと思います。
こんな気持ちで退職金にプラスしてお金を借りてまでして、自分のやりたかった待望の店を開店したような場合、上手く行けばいいですが、もし失敗した場合は退職金が「ゼロ」になってしまうだけでなく、借金が残ることになり、以後の生活に支障をきたすことになります。
だから、あまり元手のかからないもので起業できれば、理想的と言えます。
自分の知らないことで起業しない。
60代の年金生活者が起業する場合、今まで自分がやってきたことをベースに起業するのが一番確実です。
今まで自分がしてきたことだから、良いところも悪いところもわかっているはずです。
だから、どうすれば事業化して収益を上げられるかを見つけやすいと思います。
知らないものに手を出すことは、失敗のもとです。
「一生懸命やれば必ず成功する」と考えない。
一般的には、「一生懸命やる」ことは良いこととされています。
若いころなら、信念を持って一生懸命やれば、いつかは成功するかもしれません。
だけど、60代の年金生活者には、ただ、やみくもに「一生懸命」するだけで、ピント外れで、だれにも見向きもされないような時間はありません。
だから、「目的意識を持って、お客の欲しいものを提供する事を心がけて、一生懸命やれば必ず成功する」と考えたいものです。