<7月のドル円>
7/27のFOMC後の早期利上げの後退観測と7/29日銀の金融政策の手詰まり感で始値を下回る102.10の円高で終了。
- 始値:102.58
- 安値:7/8 99.97
- 高値:7/21 107.48
- 終値:102.10
- 値幅:7.51
(参考:マネースクエアージャパン指標)
7月のドル円の推移は、初旬はFOMC議事録の早期利上げ先送り内容を受け100円割れまで円高が進んだが、中旬には米経済の好調な経済指標の結果を受けて107円台まで円安が進むも、最後は7/27のFOMC決定会合の声明文で早期利上げの後退がある程度織り込まれたことと7/29の日銀の金融政策の内容が上場投資信託(ETF)の買い入れ枠の拡大のみにとどまったことで、手詰まり感を露呈してしまい一日で一気に105.48から一時101.99で円高が進む結果となり最終102.10の円高で終える結果となった。
<7月の豪ドル円>
中国の好調な経済指標を受け、7/15に81.48まで上昇するもドル円の影響と利下げ観測を受け77.60と小幅円安で終了。
- 始値:76.41
- 安値:7/6 74.49
- 高値:7/15 81.48
- 終値:77.60
- 値幅:6.99
(参考:マネースクエアージャパン指標)
豪ドル円は、月の初旬は中国の概ね予測を上回る経済指標の結果を受けて7/15に81.48まで円安に振れたが、日銀の金融政策の結果発表後、ドル円に引きずられるように終値では77.60と高値から3.88円の円高となって終わった。
<8月のドル円予想 雇用統計と失業率(99円~105円)>
8月はアメリカ、日本とも夏休みやお盆でマーケットは参加者が少なく、大きなイベントも少なく、値動きは小幅なものと予想します。ただし、マーケット参加者の少ない中でのテロや予想と大幅にかけ離れた経済指標の結果などでの乱高下には注意したい。(特に大幅な円高に注意)
そんな中での注目指標は、なんと言っても8/5に発表されるアメリカの非農業部門雇用者数と失業率の結果が注目される。
7月の結果は18万人の予想に対して28万7000人と予想を大幅に上回った。8月の予想も18万人と予想されているが、7月に続き予想を上回る結果となれば9月の利上げ観測も予想されることから、ドル高円安要因となる。
8/17のFOMC議事録の中身によってもドル円の変動要因となる。
また、アメリカの大統領選挙の予想によってもトランプ氏が優勢となれば、トレンドとして円高基調となろう。
<8月の豪ドル円の予想 RBAのキャッシュレート(72円~80円)>
8月の豪ドル円は、なんと言っても8月2日(火)のオーストラリアンの各種経済指標の結果とその結果受けてRBA(オーストラリア中央銀行)がキャッシュレートを現行の1.75%から引き下げるかが最も注目されるイベントとなる。ちなみに予想では、1.50%に0・25%の引き下げが予想されている。
予想通りに引き下げが実施されることになれば、豪ドル円は円高に振れることとなり、場合によっては70円割れを意識する展開も頭に入れておく必要もある。
また、その前の8月1日には中国の製造業PMIの結果発表もあり、予想を下回ることがあれば、RBAのキャッシュレート引き下げ観測に拍車がかかり、週明けの8月1日(月)から円高に注意が必要になる。
今後、月末にその月のドル円、豪ドル円の結果と来月の予測をコメントすることとします。
なお、予測についてはあくまで個人的な見解ですので、結果に対する責任は自己責任でお願いいたします。