FX長期投資 ドル円と豪ドル円の9月のまとめと10月の予測

ライザップゴルフ

<9月のドル円>

9月の予想は、ジャクソンホールでのイエレン議長の早期利上げを意識させる発言を受け、103円台で始まった。しかし、米国の雇用統計の結果が予想を下回ったことや、IMS製造業景況感指数などの結果が予想を下回ったことから、ドル円の上値は重く月半ばには、取引時間中に100円を下回る場面もあり、上値が重い1ヶ月となった。

  • 始値:103.44円
  • 高値:9/2 104.29円
  • 安値:9/22  100.15円
  • 終値:101.46円
  • 値幅:4.14円

(参照:マネースクエアージャパン)

私の予想は、99円~110円で、下値はほぼ予想通りであったが、9月の利上げを見込んだ予想をして上値を107円程度まで見込んだが、米国の各種指標の結果が思わしくなく、結果、105円も上回ることもなかったので▼

9月の予想は、結局、9/2の米国雇用統計の結果やIMS製造業景況感指数やIMS非製造業景況感指数などの各種指標の結果が思わしくなく、米国景気の減速感が意識されて月初から月末にかけて100円割れを意識する展開となった。

月半ばには、9月の一大イベントでもあった9/21日の日銀の金融政策決定会合の結果及び米国FOMCの結果に注目が集まった。

しかしながら、日銀の「総括的な検証」の結果、「量から金利」に新しい政策目標となる「長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)」及び物価が安定的に2%を超えるまで金融緩和を続ける「オーバーシュート型コミットメント」も導入したが、発表直後は102円台まで円安に振れたものの、政策のわかりにくさと直後のFOMCの利上げ見送りで100円台の円高にすぐさま戻ってしまった。

ただ、9/28にOPECが8年ぶりに石油の減産に合意したことから、最終的に101円台で終わった。

しかし、11月のOPEC総会で具体的な合意が出来るかな疑問しするむきもあることと、OPEC非加盟国が同調するかどうかも不透明なため、今後、原油価格が上がるかどうかは見極め辛い。

<9月の豪ドル円>

9月の豪ドル円は、RBAのキャッシュレート据え置きと中国の指標が落ち着いていたことで、小動きで終始。

  • 始値:77.74円
  • 高値:9/6 79.09円
  • 安値:9/15  75.95円
  • 終値:77.65円
  • 値幅:3.14円

(参照:マネースクエアージャパン)

私の予想はドル高予想に影響される展開を予想して、76円~85円まで予想したが、ドル円の値幅(4.14円)より小さい3.14円の値幅で✖

9月の豪ドル円は、RBAのキャッシュレート据え置きと中国の指標が落ち着いていたことなど、大きなイベントもなく豪ドルはFOMCの行方を見守る形となり、動き辛い1ヶ月となった。

通常、クロス円となる豪ドル円は、円ドル経由となり値幅が振れやすい通貨だが、9月は大きなイベントもなく、ドル円よりも値幅が小さい3.14円と、珍しい結果となった。

<10月のドル円予想(95円~103円)>

10月のドル円の予想は、11月に迫った米国の大統領選までに予定されているテレビ討論会の結果によって左右される展開を予想する。

9/26のテレビ討論会はクリントン氏の優勢で、ドル円には大きな影響は無かったが、今後、10月の2回のテレビ討論会でトランプ氏が優勢になれば円高が進むことが考えられる。

また、ドイツ銀行問題が他行に広がって金融連鎖になれば、市場に不安感が広がり安全資産とされる円が買われ円高ドル安に振れやすい。

<10月の豪ドル円(75円~80円)>

資源国通貨である豪ドルは、原油価格に影響される展開が予想される。

11月のOPEC総会までは、原油の減産合意効果で豪ドルの下値は堅いと思われるが、中国の経済指標の悪化による景気減速が意識されたり、米国の大統領選の行方に左右される展開となろう。

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